イラクで失敗する訳だよ
アメリカ国務省のヒル次官補が拉致問題に関し、難しい問題だが糸口に来た、双方でロードマップ(工程表)を作り進めるべきと下院公聴会で述べた。アメリカ人らしいよ。マニュアルニのっとってか。理屈、道理の通らない相手に工程表に基づき交渉せよとの親切な助言、感謝するよ。おそらくこれでアメリカはイラク政策に失敗したんだな。主導権が握れるのは圧倒的に有利な間だけ、圧倒的な空軍力で制空権を握り、敵を圧倒する、ここまでは工程表どおり。当たり前だよ、邪魔するものは無いんだから多少の遅れはあっても、ほぼ計算どおり事は進んだ。問題は最後の詰め。こうあるはずだとの思い込みから、フセインの圧制から救い出したアメリカに全国民が協力し、不満分子制圧に協力して呉れる筈と書いた工程表に狂いが生じた。宗教が絡んだ民族主義の坩堝であるパンドラの箱を開けてしまったのだ。一部の隙もなく、複雑な組み合わせをこなし、アポロ計画、シャトルと成功させてきたアメリカが、人心が絡む紛争となるとからっきし、下手。この落差は何だろう。ベトナムもそうだった。頭脳明晰なマクナマラ国防長官が複雑な工程表を編み出し、費用対効果で数々の作戦を立案、承認し失敗したこと。同じことの繰り返し、なんなんだろう。工程表どおり進行しなかったら、見直すとか原点に立ち返るとかすりゃいいものを、狂いが狂いを呼び、破滅する。何をそんなにあせるんだ?圧倒的な国力を背景にじっくり構えりゃいいものを、わざわざ敵に塩まで送る。おそらく北朝鮮問題は太平洋戦争後何番目かの失敗になるんだろうな。しかもべったりの同盟国の信頼まで失って。ロードマップなぞ、不要。おどおどしながらでもいい、戦後体制の変革を掲げる安倍内閣ならば、見よう見まねでもいい、武士の矜持が有った時代の日本に立ち返り、凛としてすじを通して欲しい。

